まず「本当に必要な部屋数」を考える
#318のように21坪台でも3LDKをつくることはできます。一方、#187のように個室をほとんど固定しない考え方もあります。「何LDKが普通か」ではなく、自分たちに必要な個室数から考えてみましょう。
20坪台の平屋は、単に「小さい家」ではありません。21坪台で3LDKを確保する、LDKを広く見せる、あえて個室を細かくつくらないなど、何を残して何をコンパクトにするかで暮らし方は大きく変わります。3邸の実例から比べてみましょう。

#318で注目したいのは、21.72坪というコンパクトな床面積の中に3LDKを確保しながら、暮らしに必要のない空間をできるだけ減らしていること。成長した子どもと暮らす現在だけでなく、将来自分一人で暮らす可能性まで考えた間取りです。

20坪台前半で3LDKを成立させていること自体が、この家の大きな特徴です。必要な個室は確保しながら、それ以外の場所をむやみに大きくせず、面積を効率よく使っています。
コンパクトな家では、移動するためだけの空間も面積の一部です。#318は廊下をできるだけ減らし、LDKや個室など実際に使う場所へ面積を振り分けています。
現在は成長した子どもと暮らすために個室が必要でも、将来ずっと同じ家族構成とは限りません。「今必要な部屋数」と「将来持て余さない家の大きさ」の両方を考えているところが、この家ならではのポイントです。

LDKに隣接したスペースは、くつろぐ、座る、家族が集まるなど、暮らしに合わせて使い方を変えられます。20坪台では「一つの部屋を一つの用途だけに使う」のではなく、空間に複数の役割を持たせる考え方も参考になります。

家がコンパクトだからこそ、キッチン・収納・水回りなど、日常的に使う場所を近づけやすくなります。「家が小さい」ことをデメリットとしてだけ見るのではなく、移動距離を短くできるメリットとして使っている点にも注目です。
拡大まず、21.72坪の中にLDK・3つの個室・水回りをどう配置し、廊下をどこまで減らしているかを見てください。そのうえで、現在は3LDKが必要でも、将来家族構成が変わったときに持て余しにくい間取りになっているかを想像してみると、この家の考え方が分かります。
20坪台でも3LDKは確保したい一方、将来使わなくなる広い家は持ちたくない方。 成長した子どもの個室は必要だけれど、将来的には夫婦2人や一人で暮らすことも想定している方、掃除や移動の負担をできるだけ減らしたコンパクトな平屋を考えたい方に参考になる実例です。
#305で注目したいのは、24.29坪という床面積をそのまま「小ささ」にしない工夫です。大きな窓で視線を外へ伸ばし、キッチンの配置なども工夫することで、家族が長く過ごすLDKをできるだけ広く使っています。

LDKの先に大きな窓があることで、室内だけで視線が止まらず、その先の外まで空間が続いて見えます。コンパクトな家では、床面積そのものだけではなく「どこまで視線が抜けるか」も広さの感じ方を左右することが分かる写真です。
窓は明るさを取り入れるだけでなく、空間の感じ方にも影響します。#305では大きな窓によってLDKから外へ視線を伸ばし、24坪台という床面積以上の広がりを感じやすくしています。
コンパクトな家では、設備をどこへ置くかによって使える空間が変わります。キッチンを背面側へまとめることで、LDKの中心をできるだけ広く使えるようにしているところも見どころです。
小さな家だからデザインを最低限にする、という考え方ではありません。外観や内装にもこの家らしい世界観があり、「面積はコンパクトでも、好きなデザインは楽しみたい」という考え方が表れています。

キッチンが空間の中央へ大きく張り出さないため、リビングやダイニング側にゆとりを残しやすくなっています。20坪台では、設備そのものの大きさだけでなく「どこへ置くか」が空間の使いやすさを左右することが分かります。

整ったシルエットの外観からも、床面積を小さくしたからといってデザインまで削っていないことが伝わります。「家をコンパクトにすること」と「好きな家をつくること」は別に考えられるという参考になる実例です。
拡大24.29坪・2LDKの中でLDKへどれくらい面積を使い、そのためにキッチン・収納・個室をどの位置へまとめているかに注目。写真で感じる広さが、間取り上ではどんな工夫から生まれているのかを確認してみてください。
20坪台でも、LDKの広さ・明るさ・好きなデザインをできるだけ妥協したくない方。 「家はコンパクトにしたい。でも、小ささを感じる家にはしたくない」という方や、窓や設備配置の工夫で実際の床面積以上に広く感じる住まいを考えたい方に参考になります。
#187で注目したいのは、「20坪台なら一部屋ずつ小さくなる」という考え方そのものを変えていることです。個室で細かく区切らず、生活空間を大きく使うことで21坪を大胆に活用。必要になれば将来間仕切るという、暮らしの変化まで含めた考え方が特徴です。

壁や個室を増やさず、生活する場所を大きくひと続きにしています。20坪台を「何部屋つくれるか」で見るのではなく、「壁を減らせばどこまで大きな空間にできるか」という逆の視点で見ると、この家の大胆さが分かります。
家族の人数から部屋数を決めるのではなく、実際に個室がどれだけ必要なのかを考えています。1〜2人で暮らす家だからこそ、「本当に必要な壁は何か」というところまで見直した間取りです。
現在の暮らしでは大きな空間として使いながら、将来的に必要になれば間仕切る余地を持たせています。「今のために全部決める」のではなく、将来の暮らし方に合わせて変えられる考え方です。
個室を減らせば、家族それぞれのプライバシーは確保しにくくなります。一方で、壁や廊下に使う面積を大きな生活空間へ使える。この家は何を優先し、何を割り切ったのかが非常に分かりやすい実例です。

個室で細かく区切らないことで、視線を遮る壁も少なくなっています。21坪という数字だけを見るよりも、実際の写真で「どこまで一つの空間として感じられるか」を確認すると、この間取りの特徴がより分かります。

現在は広い空間として使いながら、暮らし方が変われば将来間仕切るという考え方です。完成時の使い方だけでなく、「数年後・十数年後にどう変えられるか」という視点でも見てほしい実例です。
拡大まず、21坪の中で壁や廊下をどこまで減らし、大きな生活空間へ面積を集めているかを見てください。そのうえで、将来間仕切る場合にどこを区切れるのかを見ると、「今は大空間、必要になれば個室をつくる」という考え方が分かりやすくなります。
夫婦2人や一人暮らしを中心に考え、個室数よりも大きな一体空間で自由に暮らすことを優先したい方。 一方で、家族同士でもしっかりプライバシーを確保したい場合には向き・不向きがあります。「○LDKありき」ではなく、本当に必要な部屋数から家づくりを考え直したい方に見てほしい実例です。
| 比較項目 | #318 | #305 | #187 |
|---|---|---|---|
| 延床面積 | 21.72坪 | 24.29坪 | 21坪 |
| 間取り | 3LDK | 2LDK | 0LDK |
| 階数 | 平屋 | 平屋 | 平屋 |
| 特徴 | 21坪台で3LDKを確保し、将来まで見据えて無駄を減らしたコンパクト平屋 | 大きな窓と空間の使い方で、24坪台を広く見せたかわいい平屋 | 個室で細かく区切らず、大空間で暮らす発想から生まれた終の棲家 |
| こんな方におすすめ | 20坪台でも3LDKは確保したい一方、将来使わなくなる広い家は持ちたくない方。 成長した子どもの個室は必要だけれど、将来的には夫婦2人や一人で暮らすことも想定している方、掃除や移動の負担をできるだけ減らしたコンパクトな平屋を考えたい方に参考になる実例です。 | 20坪台でも、LDKの広さ・明るさ・好きなデザインをできるだけ妥協したくない方。 「家はコンパクトにしたい。でも、小ささを感じる家にはしたくない」という方や、窓や設備配置の工夫で実際の床面積以上に広く感じる住まいを考えたい方に参考になります。 | 夫婦2人や一人暮らしを中心に考え、個室数よりも大きな一体空間で自由に暮らすことを優先したい方。 一方で、家族同士でもしっかりプライバシーを確保したい場合には向き・不向きがあります。「○LDKありき」ではなく、本当に必要な部屋数から家づくりを考え直したい方に見てほしい実例です。 |
#318のように21坪台でも3LDKをつくることはできます。一方、#187のように個室をほとんど固定しない考え方もあります。「何LDKが普通か」ではなく、自分たちに必要な個室数から考えてみましょう。
20坪台では、移動するだけの場所も貴重な面積です。廊下を減らす、生活空間同士を直接つなぐなど、実際に過ごす場所へどれくらい面積を使えているかを確認してみてください。
床面積そのものは変わらなくても、大きな窓や視線の抜け、キッチンなどの配置によって空間の印象は変わります。帖数だけではなく、実邸写真も合わせて比較するのがおすすめです。
子どもの独立や夫婦2人暮らし、一人暮らしなど、必要な部屋数は将来変わる可能性があります。現在必要な空間と、将来使わなくなる可能性がある空間を分けて考えることも大切です。
坪数だけでは判断できません。部屋数、廊下、窓、設備配置などによって、同じ20坪台でも感じる広さは大きく変わります。
今回の3邸を見るだけでも、21〜24坪台の使い方はまったく異なります。 #318は21.72坪の中に3LDKを収めながら廊下などの無駄を減らし、#305は大きな窓や設備配置でLDKを広く感じさせています。#187は個室を細かく区切らないことで、大きな生活空間そのものをつくっています。 「20坪台だから狭い」と決めるのではなく、自分たちが必要とする空間へどのくらい面積を使えているかを見ることが大切です。
実際に21.72坪・3LDKの平屋があります。ただし、部屋数を増やすほどLDK・収納・廊下との面積配分が重要になります。
#318は21.72坪という20坪台前半の床面積の中に3LDKを確保しています。 そのためには、単純に部屋を小さくするだけではなく、廊下を減らしたり、一つの空間へ複数の役割を持たせたりして、面積を効率よく使うことが重要です。 「20坪台で3LDKにできるか」だけでなく、3LDKにしたあともLDKや収納など、自分たちが大切にしたい場所を確保できるかまで確認しましょう。
廊下を減らす、大きな窓で視線を外へ伸ばす、空間を細かく区切らないなど、床面積以外にも広く感じさせる方法があります。
#305では、大きな窓や設備配置によってLDKを広く感じさせる工夫が見られます。 #187はさらに大胆で、個室を細かく区切らず、大きな生活空間そのものをつくっています。 また#318のように、廊下へ使う面積を減らして生活空間へ回すことも一つの方法です。 「あと何坪増やすか」だけではなく、壁・廊下・設備が空間をどのように使っているかも確認してみてください。
移動・掃除・管理する面積を抑えやすいため、老後を意識してコンパクトな平屋を選ぶ考え方があります。
#318は、現在必要な3LDKを確保しながら、将来自分一人で暮らす可能性まで考えています。#187も終の棲家としてつくられた実例です。 ただし、小さい家なら必ず老後に暮らしやすいわけではありません。 段差、通路幅、収納、水回りへの距離など、将来の身体状況も含めて間取りを見る必要があります。 「家を小さくすること」と「将来使いやすくすること」をセットで考えてみましょう。
1〜2人暮らしだけでなく、間取りによっては複数人で暮らす3LDKも考えられます。人数より、必要な部屋数と空間の使い方が重要です。
#318は21.72坪・3LDKで、成長した子どもと暮らす現在から、将来の暮らしまで考えた実例です。 一方、#187のように1〜2人暮らしを前提に個室を減らす考え方もあります。 「○人なら○坪」と決めるのではなく、それぞれに個室が必要なのか、家族がどこで過ごす時間が長いのかから考えるのがおすすめです。
各部屋の広さだけでなく、廊下・収納・LDKへの面積配分によって暮らしやすさは変わります。
#318では21.72坪の中に3LDKを確保しながら、廊下をできるだけ減らすなど、生活する場所へ面積を使っています。 3LDKという部屋数だけを見るのではなく、それぞれの個室が何のために必要なのか、家族が長く過ごすLDKに十分な場所が残っているかも合わせて確認することが大切です。
可能です。個室や廊下への面積配分、窓、設備配置などを工夫することで、LDKを広く使う方法があります。
#305では大きな窓やキッチン配置、#187では個室を細かく区切らない考え方が参考になります。 ただしLDKを広くするほど、収納や個室など別の場所との面積配分が重要になります。何帖欲しいかだけでなく、そのLDKでどう過ごしたいかから必要な広さを考えましょう。
将来間仕切りできるように考えた施工事例があります。現在の暮らしと将来の暮らしを分けて考える方法です。
#187は、現在は大きな空間として使いながら、将来必要になれば間仕切るという考え方を取り入れています。 #318のように、現在は3LDKが必要でも将来家族構成が変わることを想定して家そのものをコンパクトにする方法もあります。 将来に備える方法は「部屋を増やしておく」だけではありません。
20坪台という同じ広さでも、21坪台に3LDKを効率よく収める家、窓や設備配置で広く感じさせる家、個室をつくらず大空間で暮らす家など、考え方はさまざまです。 坪数・間取り・デザイン・暮らし方を組み合わせながら、自分たちにとって「必要なものがちょうどよく入った家」を探してみてください。

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21坪台・3LDKでも、家族が過ごす場所は窮屈に見せない
個室を3つ確保したコンパクトな平屋でも、家族が集まる空間には明るさと広がりを残しています。21.72坪という数字だけを見るのではなく、実際に家具が入った写真を見ることで「3LDKを入れてもどれくらいゆとりが残るのか」をイメージしやすい一枚です。